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今回もエフェクトボードの罠についてちょこっとお耳に入れておきたいことを書いておこうかなと思います。

電子部品って色々とあるように思いますけど
実はそんなに種類があるわけでなくて

基本的には抵抗と半導体のみ!と言うと極端過ぎますがw

コンデンサー、固定抵抗、可変抵抗、ダイオード、トランジスタ辺りはすごく基本的な部品ですねー。

使用頻度はあまり高くはないのですが、電子部品の中に「インダクタ」と呼ばれる部品が存在します。
実はその構造自体は難しいものではなくて、丸い棒にエナメル線をぐるぐると何回か巻き付けてやればそれがインダクタだったりします。
つまりはただの導線です。 
直流の電気を通すだけだと、正直なんの効果もありません。
ただし磁力が生まれます。いわゆる電磁石になります。
詳しいことはここでは書きません。面倒くさいのでwww

この辺を参考にどーぞw

ちなみにインダクタってのはいろんな形してまして
ぱっと見ると「電解コンデンサ?」って思っちゃう円筒型のものなんかもあります
インダクタンス


この磁力が生まれるコイルに通す電流の+と-を入れ替えると
磁力が生まれてますから、入れ替えた途端に逆の磁力を発生させようとします
磁力ってのは同じ極同士だと反発しあうので
ここで、電流が流れにくくなる状況がごくわずかの時間発生します。
つまり、交流の電気や、音声信号(これも交流信号)には抵抗として動作するというわけです。
しかも周波数によって抵抗値が異なる抵抗になります。
まぁ特性は違いますが概念的にはコンデンサに近いかなと。

ちなみにその効果、性質をインダクタンスと呼び、単位はH(ヘンリー)といいます。
まぁコンデンサ同様だいたい使用するのはμH(マイクロヘンリー)やmH(ミリヘンリー)とかその辺の値です 

インダクタを使うエフェクタで一番ポピュラーなのがワウペダルです。
あとはイコライザー系で使ってるものがあったりします。


インダクタってのはさっき説明したようにただのコイルで出来てます。

ギターのピックアップなんかもコイルで出来てるのはご存知だと思いますが
コイルで出来てますので、磁力の影響なんかを受けてしまうわけです。
これを電磁誘導と呼びます。
Go うぃきぺでぃあ!
発電機なんかもこの電磁誘導を基本原理として発電するものが多いです。
磁石を手で近づけたり話したりしたぐらいではほとんど影響はありませんが、
 
同じ電磁石によって動いてるブラウン管のテレビや、安いラジカセのスピーカー、いろんなモーターなんかの近くなんかに置いておくと
それ自体がノイズを発生してしまいます。
つまりはもう、実に厄介な電子部品なのです。

テレビの近くや、ラジカセの近くで使うことないから!って突っ込みもあるかと思いますが、あなたのエフェクトボードに忘れてはいけないものが・・・

「ACアダプタ」

2つのコイルの巻き数の比で電圧を下げてます。コイル使ってますので、当然磁力を発生します。
今ドッキリしてる人も多いかもしれませんが、ちょっとだけ安心してください。

あなたの使ってるワウペダル、ずっしり重たくないですか?
筐体に鉄が使われていれば、鉄は磁力をかなり軽減する性質があるので大丈夫です。(耳で聞いてノイズ乗ってないと思えばOKですwww)

問題はアルミダイキャストケースやらアルミのケースのエフェクタであります。
アルミは磁石にくっつかない材質なので、磁力をほとんどバリアしません。
こんなエフェクタにインダクタが使われてたら・・・

そのエフェクタはアダプタから出来るだけ遠くに置いてあげたい所です。
これも電子部品の罠といえるので注意してみてください。

何にインダクタが使われてるかってのははっきり言えないのが難しいところで
例えばインダクタが必要とされる回路でも、シミュレーテッドインダクタというトランジスタとコンデンサを使った回路で代替えされてる場合もあります。
ただ、音の世界は複雑怪奇で、同等の回路なのに、やっぱりインダクタを使った方がいい音がする!という場合も存在する可能性もあって
シミュレートインダクタ回路でいいじゃん!ってところも漢らしくインダクタを使ってたりする場合があります。

回路見てみるしか結論が出ないわけです。

もし、エフェクトボードから出るノイズに悩まされてるようなことがあれば
一度この「インダクタ」疑ってみることをお勧めします。


・ちなみに原理とかその辺に関しては相当デフォルメして記述してます。ご容赦ください。