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ワタシのやってるバンド”Tanatophilia”のベーシストのアッキーがプリアンプのループに歪モノを挿して使ってるんですが、これがもうDRIVEのツマミをほんのチョットでも上げようもんなら狂ったように歪むもんで 、ゲインをなんとか調整して軽い歪みに出来ないかと相談されたんで持ち帰って調べてみました。
中開けてみると14pinのオペアンプが2個も乗ってたり(14pinだと4基入ってるので、計8基)回路があまりに複雑で・・・
ワタシには解析するのが大変だったのでそのまま蓋を閉めちゃいましたw

残念です、手の施しようがありませんでした。手遅れです。・・・てな感じw
超駄目駄目外科医ですw
 

アッキー的にはこれを通した音のトーンが好みの音なのでこのトーンは生かして、歪みモノを加えてやろうということで、歪モノを作ろうということになりまして。
 
ベース用の歪みモノなので、若干ギター用とはニュアンスが異なりますし、
ベース用というとその辺若干回路的にもパーツ的にも気を使うところなのです。

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実は持論なんですが、アンプに通してスピーカーから出した音を拾うギターに比べて、DIで直接卓に送るベースってのは実はギター以上に高域にシビアでして、当然低域もしっかり出してやりつつレンジの広い音を作ってやる必要があるので 
その辺、回路もパーツもシビアになると考えてます。 
当然コストも全然変わってきます。特に容量の大きいコンデンサはパーツの価格も高いので。ベース用とかになると原価の半分以上がコンデンサーとかになるんじゃないでしょうか。
 
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こちらが今考えている回路なんですが、 
まだオーバードライブがいいのかディストーションがいいのかファズがいいのかってのも 
解らないので、まずはオーバードライブから試してみようってことでオーバードライブを基本にした回路になってます。
オペアンプの負帰還にクリッパーを入れて歪ませるいわゆるBOSSのODやIBANEZのチューブスクリーマーとほぼ似た回路になっちゃうんですけど、オーバードライブってあんまり回路いろんな種類ないんですよね。 


ベース用ではよくある原音をミックスしてベースのコシを失わないようにする回路なんですが、アッキーはプリアンプのSEND-RETURNにこれを挿して、プリアンプ側で原音とMIXして使うためこちら側でのMIX機能の搭載は省きます。 
あと、入力インピーダンスも高い必要はないので、適度なインピーダンスで受けることが出来るのでノイズ的にも若干有利かなと。
ユースケースを想定して回路設計出来るのもハンドメイドのメリットですねー。 


ただ、こちらでテストすることを考えるとベースを直接挿すことになるでしょうし、プリアンプと同様に高インピーダンスでも受けられるようにする必要があるので、ジャンパー切り替えで入力にFETバッファを搭載しました。 
あと、そのままラインに繋ぐので、出力にもエミッターフォロワーで電流も取り出せるようにしておきます。
どちらも現場でテストする際にはジャンパーでOFFに出来るようにします。

オーバードライブ回路なんですが、クリッパー無しでも歪むと思うので、クリッパー無しを基本にして、ただ物足りない時のためにクリッパーも取り付けられるようにしておきます。 
まぁあくまでテスト用の回路なのでその辺は贅沢にw 

クリッパーはダイオードの組み合わせで色々と考えられますが、Si(シリコン)Ge(ゲルマニウム)LED(発光ダイオード)、最近じゃMOSFETを点接続のダイオードとして無理やり使用してクリッパーにしてるのもありますね。 
まぁフィーリングがいいものを選べるようにしておこうかと。 


ベース用では波長が長いために位相にはシビアになるんですが、入力と出力のバッファをバイパスすれば正相回路のみで構成されるために入出力のカップリングコンデンサの容量ってところですが、まぁこちらで1組、もう一台、元々使ってたのが何組あるのかは解らないですが、まぁ問題ないだろうとw(元々のが問題なければ一組増えても大丈夫だろうという解釈でw) 

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ってことでパーツ買ってきました。 
ベース用だとどうしてもコンデンサーも容量が大きいものになるんで、コンデンサーの値が張りますねー。もし、同じようなものを作って!って頼まれたら2/3ぐらいはコンデンサーの値段になりそうです。 

 

ケースはタカチのアルミダイキャストじゃなく、アルミ板金加工のケース。 
ラックに固定して使うので、フットスイッチとかもいらないので軽さ重視で。 

出力用のカップリングコンデンサーですが、ギター用なら電解コンデンサーでいいか、となるんですが、 
実は電解コンデンサーは極性もあるのと、どうしても高域の特性がもう一つよくないという性質があるのですが、小さくても容量が大きく、コンデンサーではとても無理な容量のものもあります。 

ただ、やはりベース用となるとフィルムコンデンサーを試してみたくて、店の中を探し回ってたら 
見つけました! 

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メッチャ巨大ですけど、フィルムコンデンサーで4.7μFもあるコンデンサ! 
とりあえずカップリングコンデンサにはこれを使ってみる予定です。 
ちょっと容量が小さいので低域がどうなるか心配ではあるんですが 
いざとなったらこの4.7μFを並列にして9.4μFとして使えば!!とwww 

市販品じゃこんな無茶は絶対に出来ない贅沢仕様です!
こんなもんつけちゃうと値段がえらいことに、しかもMXRとかBOSSとか一般的なエフェクタケースのハコには入りませんしねー。 


ちなみに回路の方にはクリッパーを流用すればディストーションとして動作させられるように 
ジャンパーでディストーションのクリップ回路とトーン回路を設置しました。 
これもテスト用ならではですかねwww